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普通自動車運転免許を取得した

普通自動車(AT車)の運転免許を取得した。
実は今の今まで運転免許を持っていなかった。4〜5年前に取ろうかなと思って教習所に通うのに必要な費用を調べたら28万くらいで、とてもじゃないけれど通う気にならなかった。今でも薄給だけど、そのときはもっと薄給だったのに加え、貯金が30万ちょっとしかなかった。
取ることにしたのは、昨年の祖父のお葬式のときである。お葬式は車が必要になるような移動が多い。それまでも、祖父が入院中のお見舞いや付き添いであるとか、病院に通う祖母の送り迎えだとか、車が必要になるシーンが多いということに気づいてはいた。お見舞いや介護の現実を垣間見て、「いつか免許を取らなくてはいけないかも知れない」とは思いつつ、その「いつか」は本当に「いつか」でいいと思っていた。ただ、お葬式の時の移動とそれに伴う父のボヤキが、私たち姉妹の中で唯一免許を持っている妹Aを動かした。

「私たちも、そう遠くない将来、父母の介護をすることになる。姉妹全員免許を持っているべきだ」

その通りだと思ったのと、ちょうど冬のボーナスが出る時期が近かったことが私の重い腰を持ち上げさせた。

早速、実家の近所と会社の近所の教習所から資料を取り寄せ相方と相談し、会社の近くの教習所へ通うことを決めた。決めたその週くらいに申し込みに行った気がする。それが11月末である。
申し込んだ翌日から学科を受け始め、その次の週くらいから技能講習も受け始めたが、3ヶ月くらいで取れればいいかなぁと、かなりのんびりと教習を受けた。教官によっては、「なんでこの時期に来たの、12月から予約取れなくなるよー」と教えてくれたりしたのだが、12月も1月も結構簡単に予約が取れたので「大げさに言っているんだろうなぁ」と思っていた。だから、2月に入ったらまったく予約が取れなくなってビックリした。学生ってすごい。とにかく予約が取れなかった。1月末までに、仮免前の教習内容はすべて終わらせていたのに、その教習内容をすべて身につけたかどうかの「みきわめ」を受けることができない。2月も中旬になる頃には、予約を取ること自体を諦めた。4月に行けばいいや、と。
しかし、4月になったら教習所へ行く気が失せていた。もう免許取れなくてもいいや、みたいな。それでも「みきわめ」だけは受けたが、私が通った教習所は、学科試験に落ちる人が多すぎるための対策なのか、学科にも「効果測定」という「みきわめ」が存在した。学科を最後に受けたのは2〜3ヶ月前なので何も覚えていない。教科書を見返すことから始めなければいけないのが億劫だった。私は高卒で就職したが、就職を選んだ最大の理由は「勉強が嫌いだから」である。勉強しなければいけないというのは、「もう免許取れなくていいや」という気持ちにさせるのに私にとっては十分すぎる理由だった。
そんな私を叱咤激励してくれたのは相方で、うるさいなぁと思いながらも6月には重い腰を上げ、自分の誕生日に効果測定を受けに行き、ギリギリ合格して仮免試験を受ける切符を手に入れた。
仮免の試験は7月に入ってから受けたが、技能で1度見事に落ちた。右折するときに、対向車がいるけど行けるよねーと無理に右折しようとして補助ブレーキを使われた。開始3分くらいである。私の教習手帳には、「右折進路妨害」と赤字でデカデカと記載されている。それ以外にも、検定員から右左折時にそちらの方向への寄せが足りんとか、確認が甘いとかいろいろ注意された。その日のうちに補習を受け、3日後に再試験を受けた。再試験ではかな〜り慎重にやった。右左折時はギリギリまで寄せ、寄せる前の3点確認、右左折前の後方確認を確実にやった。あと、進路妨害には本当に気をつけた。補習を担当してくれた教官から、「教習所内は狭いから、こっちに来る車が見えているなら絶対動くな」とアドバイスを受けたのできっちり守った。合格できてホッとしたのも束の間、学科だ。ぶっちゃけ教科書読んで市販の問題集を通し読みしただけだったので合格できるか心配だったが、1問間違えただけで合格できたようで一安心した。
そうして、その週の日曜日くらいから路上教習。初めて教習所内で車を運転したときも怖かったが、路上はその比ではなかった。とにかくその日は路上駐車が多かったので、しょっちゅう進路変更を余儀なくされ、おまけに自転車と原付も多くパニックだった。「これは、1日でも技能教習をサボったら私は2度と教習所に行かなくなる」と直感した。なので8月の教習期限一杯までのんびりやるつもりだった計画を変更し、技能予約は必ず1日2時間連続、時には間に学科を挟んで合計で3時間にした。また、7月後半からは学生が夏休みに入り予約が取りにくくなるとも聞いていたので、2〜3月の二の舞には絶対しないぞと意気込み、予約を取ることができない昼勤以外の公休日と夜勤前に入れまくり、夜勤の日は仕事前に教習所で5〜6時間過ごすなど、かなりハードなスケジュールにした。仮免を取得したのは7月11日だったのだが、そのハードスケジュールのお陰で20日間で第2段階すべての教習を終えることができた。
ハードスケジュールだったからか、卒業検定前日に風邪を引き、38度の熱でダウンした。気合で直して翌日の検定を受け、辛くも合格することができて本当に良かった。合格翌日に試験場へ行き学科を受け、免許をもぎ取った。もう免許いいやーとなった私の尻を叩きまくってくれた相方や、相方をはじめ、「こういうときどうしたらいいの?」という私に色々アドバイスしてくれた職場のみんなに感謝である。

ところで、今はいい時代だと諸先輩方が口をそろえたのが、技能の予約をネットでできることであった。私もそう思う。ネット予約をとにかくフル活用させていただいた。だいたい、予約は取れる分だけ取っていて、たぶん他の人もそうだと思う。それで、天候や予定を考えて、キャンセルしていくのだと思う。その前日キャンセルがだいたい21時過ぎから22時にかけてに入る。私はその駆け込みキャンセル待ちを相当やった。予約は取れているけれど、希望の時間ではないときほど待って待って、希望時間に予約をいれていた。仕事をしながら、昼勤のときはほぼ予約を入れられないにも関わらず、仮免取得から20日ほどで第2段階を終了させることが出来たのは、このネット予約の賜物であったと思う。

免許を取る前は、免許取ったらペーパードライバーになるんだ!と言っていたのだけれど、今は休みの度に実家の車を運転させてもらっているし、今週金曜日の夜勤はひとりで車を運転して行ったし、ペーパードライバー宣言はどこかへ行ってしまった。車に乗らなくなったら、路上なんて怖くて走れないというのが正直なところで、あとはやっぱり運転上手くなりたいなというのがある。相方みたいに、スムーズに格好よく運転できるようになりたいものである。

実は今マイカー購入計画も立てていて、マイカーが購入できた暁には、夜勤の通勤は車でしてやるんだ!と思っている。