仕事以外

仕事以外で興味のある諸々の記録

早く来い来い、飛鳥了

2004年から2007年頃まで株式会社ボークススーパードルフィーにハマっていた。ちょうどひとり暮らしが軌道に乗った頃、当時大好きだったイラストサイトの管理人さんが日記にチラッと上げていた写真でスーパードルフィーを知り、公式サイトで「アナイス」と言う少女人形に一目惚れした。アナイスさんは限定ドールだったので知った時には完売で手に入らず、yahooオークションで手に入ると知って見てみれば、まあ落札価格のなんと高額なこと。新入社員に毛が生えただけの自分にはとても買えないということで、アナイスさんは憧れの存在へ。その代り、当時ボークスWebサイトで常に在庫がある状態だった、SDめぐと、MSD健をお迎えした。その半年後くらいにはSD13少年(商品名忘れた)をお迎えし、いちばん最後に当時顔が長いだったか鼻の下が伸びているだかで人気がなく、Webサイトで余り物状態だったイベント限定ドール「SD13少年トニー」をお迎えした。このトニーさんは本当に綺麗でお気に入りで、お人形熱から覚めてきて他の3体を手放してからもしばらくは手元に置いていた。しかし、だんだん構い切れないことが申し訳ないと言うか持て余して、当時付き合い始めたばかりの恋人がトニーにいい印象を持っていなかったこともあり、彼も手放した。それ以来、お人形からは遠ざかっていた。

それが最近、またお人形が気になり出しまして。「ひとり」と言うのが寂しくなったんだろうと思う。トニーのように綺麗で優しい顔をしたお人形を手元に置いて、眺めてたまに着せ替えて、写真撮ったりして楽しみたくなった。トニーを手放さなければよかったと思ったけれど、SD13少年は大きいので(私の膝位置くらいまで高さがあった)手放さなくても持て余していたななんて思ったり。だから綺麗な顔をした小さい人形を買おう、と思ったわけです。

で、まあ綺麗なお人形と言うと思い浮かぶのがスーパードルフィーくらいで、いや、ビスクドールとかリカちゃん人形も思い浮かぶけど、リカちゃん人形みたいに扱いやすくて目がペイントでなく(ペイントにはペイントの良さがある、ただグラスアイの人形の方が好み)、かつ好みの顔を見つけやすいと言うとスーパードルフィーしか選択肢を思い浮かべられなかっただけ。どうせ買うならフルチョイスで完璧に自分好みのお人形を作ってもらうかと思い、情報を求めて7年ぶりにボークスのサイトを訪ねてみた。

ひと通り見て、意外に限定品が残っていることに驚いた。造形やメイクが特徴的すぎたりするのかなと思いながら見ていて、飛鳥了がとても綺麗な顔をしていることに気付いた。ちょっと眼が鋭く、ほのかに微笑んでいる。唇にくっきりラインが入って表情が決まっている感じではなく、角度によって微笑んで見えたり、そうでなかったりしそうな感じ。全体的な雰囲気、優しい表情にもちょっと気難しい表情にも見えそうでMSDより小さいサイズというのが、「こういう感じのお人形欲しい」と漠然と持っていたイメージにマッチした。割と人気が出そうな顔をしているのに売れ残っていることに疑問を感じながら購入を決めた。どうせなら綺麗な状態で我が家に来てもらおうと思い、パーティングライン消しと全身コーティングを併せて発注。お届けまで約1カ月だって。しばらくは、他人様の飛鳥了を眺める日々なので寂しい。

ところで購入手続きを済ませてから、私はいったい「幼Midi」とは何ぞ?という疑問を持つに至り、洋服は専用サイズなの?それとも他のシリーズと互換性あるの?とか出てきた疑問を調べた。おかげさまで人気はそれなりにある(らしい)のに売れ残っている理由がわかった、幼Midiだからなんだね。写真を見て色んな人のブログを見て、「相変わらずな商売してるんだなぁ」と思ったり。いっそ頭が肩幅より大きかったら、ねんどろいどの大きい版な感じで自然に見えるかも知れないのに。中途半端に大きい頭に中途半端に小さい身体。その微妙な頭身と、MSDでも行けます(しかもその方が自然です)な投資しろ感で買い渋られているようだ。MSDに換装しているオーナーさんは多いみたいなのに、ボディは私がトニーを持っていた頃のようにそれだけの販売をしていないらしく、そこが買い渋りに拍車をかけているのかしら。

Midiの裸写真を見ると、あまりに残念な頭身に何も考えずに愛でることができるのか不安になるのだが、過去の経験を踏まえると、増員はろくなことにならない(私の気分、金銭的に。それにお人形の方も持て余されて構われなくなり、それは双方にとって良いことじゃない)ので、残念な頭身のまま愛でていこうと思う。公式の写真を見ると、服を着せれば多少なり残念感を誤魔化すことはできそうなので。

早く来ないかな。