仕事以外

仕事以外で興味のある諸々の記録

【BL】1人と一人の3650日(hitomi)


f:id:ogizm:20200301212407j:image

hitomiさんの初コミックス『1人と一人の3650日』、2020年最初の私的スパダリが素敵なBLです。

牧さんが格好いい

攻めの牧さんが私的スパダリです。ほわほわしていて、所謂お金持ちのスーパーダーリンではないですが、優しさとか包みこむ感じとか、「こんな彼氏が居たら、絶対幸せになれる」と思える、そんなスパダリです。

受けの勝巳さんは過去の辛い出来事を引き摺って、酷い目に合ったのにそれを過去の報いだと思ってしまって同じ辛さを自分に課し続ける、帯の通り「自傷」行為を繰り返す大人です(帯にはノンケとなっているけど、ストーリー的に私にはあまりノンケに見えなかったです)。反対に攻めの牧さんは過去の辛い出来事をちゃんと受け入れ消化して立ち直って前を向いている大人です。

辛い展開が続くのですが、クライマックスでの牧さんの、

やり直したんじゃないよ

またいちからだ

と言う優しいセリフから夜明けのシーンで、すごく救われた気持ちになりました。特に夜明けの2人のやりとりが大好きです。その後の桜並木でのシーン。牧さんの笑顔が本当に眩しくて、勝巳さんは牧さんのふわふわで大きくて温かい愛情に包まれて、そのうち屈託ない笑顔で笑えるようになれるんじゃないかなと思います。なって欲しい。2人で一緒に笑い合って幸せに過ごして欲しいです。

なってたらいいなと思って、最初電子で買ったのですが、特典集めたくて紙本を買いました。私が特典で好きなのは電子のヤツとホーリンラブブックスさんのです。

未熟な僕らは夏に為る

同時収録の短編。実は電子の雑誌版で1〜2年前に読んで、続きが気になっていた作品です。いや、キレイに完結しているんですけど、この2人のその後の幸せな様子を読めないかなぁと思っていたのです。載ってて良かった。念願叶って幸せです。