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汚部屋をお部屋へ

汚部屋住人でした。言い訳させてもらうと、テレビでたまに紹介されているような、ゴミが天井付近まで積み上がっていて、玄関からゴミの山を上がって部屋らしきところへ行き、ゴミの上で寝泊まりしているというような汚部屋(ゴミ屋敷?)な感じではないです。1カ月分の新聞紙の束が4つ出来るとか、勿体なくて捨てられないものがクローゼットにギュウ詰めにしてあるとか、部屋の隅という隅に埃があるとかそういう感じです。その状態に苦言を呈してきたありがたい相方と大喧嘩して、「ムカつくから文句つけてこないくらい徹底的に掃除してやる捨ててやる!!」と一念発起。日曜日から今日まで、買いまくり読み散らかした本を選別して古本屋へ持って行きあるいは古紙回収へ出し、捨てるのが面倒で溜め込んだ(だから余計に処分するのが面倒になるんですよね)新聞4カ月分や雑誌やチラシをまとめ、10年間溜め込んできた不用品を可燃物と不燃物に分けながらまとめたら45Lの大袋が計8つ、20Lくらいの中袋が計10個くらい出来ました。それらをコツコツと愛車へ詰め込み、3回くらい清掃所へ持ち込みました。実にスッキリしたお部屋に大満足。今まで使っていたテーブルは壁に寄せてカラーボックスと組み合わせて本棚兼テレビ台にしたので(新しく本棚を買うか既存の物で工夫して収納力を増やすかを検討した結果、お金ないし部屋も狭いしということで後者になった)、新しくテーブルを買い、初めてラグを買い、バスマットとキッチンマットを新調しました。ついでにクイックルワイパーも新調、ラグを導入したのでコロコロも買っちゃった。心なしか部屋の空気が清々しい。ひとり暮らしをはじめた頃の私は、不要物を「いつか使うかも知れないから勿体ない」と思って捨てられない人間でした。今回、その頃にクローゼットの奥底に隠した粗大ゴミ2点を撤去できたので、清々しい気持ちはこの影響が大きい気がする。不良債権だってわかっているのに、使えるしとか使うかも知れないしとか言い訳しながら、過去の汚点を見たくなかったからずっとそのままにしてきたんです。

ほんの5年前くらいまでは不要なものを「捨てられない」人間でしたが、今は「不要」と判断したらなんでも捨てられる人間になりました。きっかけは今回大喧嘩した相方ですが、ひとり暮らしを始めてから徐々に「捨てられる」人間にステップアップして行ったと思います。たとえば、「本は絶対捨てられない」と思っていたが、今のマンションに越した当初に本棚としたクローゼットの床が本の重みでミシミシ音を立てることに恐怖を感じたことがきっかけで、自分にとって「要るもの」と「要らないもの」を選別することを身に着けた。選別する基準がわかったという方が正しいだろうか。本で言えば「読み終わった後1度も読み返さなかった本は要らない」、洋服なら「買ったけど着なかったら要らない」または「昨年は着たけど今年袖を通さなかった」、「袖を通す気になれない」。片付けがうまい人とか、暮らし方が上手な人はそもそも持っていないと思うんだが、「いつか必要になりそう」とか「あったら便利そう」で買ったものは漏れなく使わないので不要。今はそういったものは「買わない」ができるようになったが、10年前はそうではなかったので、クローゼットの奥に不要な粗大ゴミが2個も隠されるという状態になったわけです。

ただ、捨てられるようにはなったのに、掃除(ゴミをまとめる)ができなかったんです。毎日こまめに掃除すればいいのに、「休みの日にやろう」と溜め込むから、いざ休日になると面倒くさくなって掃除しない。だからその辺にゴミのコロニーができていく。そんな状態が4~5カ月続いてようやく重い腰を上げる、そんなことの繰り返しをやってきた。何がそうさせたのかを考えたところ、日々掃除する習慣がないということが一番の原因じゃないかと気付いたわけです。じゃあなんで掃除する習慣がないかというと、どうやったらいいかわからなかったみたいです。

この前の土曜日頃に読んだ新聞記事で、

掃除をしようと思ってしたことがない。「あ、ここ汚れているな」と気になったところを綺麗にしているだけ。

というのがあって、「これだ!」と思ったわけです。なので日曜日から、「あ、ゴミ」と思ったらクイックルワイパーかけたり、コロコロかけたり、ゴミ袋に入れてみたり、新聞は「読み終わった新聞カゴ」に入れるし、雑誌やチラシも「雑誌・雑紙カゴ」に入れる。読み終わった本で「これはもう読まない」と思った本は「古本屋に持っていく本カゴ」に入れる。新聞や古紙は回収日前日にカゴから出してまとめ、本はカゴがいっぱいになったら古本屋へ持っていく。トイレや流しは「あ、汚れだ」と思ったらブラシで掃除。そうやってマメに綺麗にしていれば、また汚部屋になることはないんじゃないかと思う。いや、まだ成果は出ていないけれど。しかし、綺麗なお部屋は気持ちいいので、汚部屋には戻りたくない。