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10円ハゲを見つけた話


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10円と言えるかはわからないけど、写真の通り自分の頭にハゲを見つけた。内側で、ハーフアップにすると場合によっては見えるかも知れないけど、外には出て来にくい位置にあると思う。なので、いつからあるのかはわからない。

経緯

2018年8月に寝不足による体調不良になったと記事にしたけど(これ)、あの後も体調不良(と言うか吐き気)が一向に良くならず、原因を求めてあちらこちらの病院をさ迷っていた。胃カメラ飲んだし、心療内科にも行った。脳外科行ってMRIも撮ってもらったし、耳鼻科では「良性発作性頭位めまい症」だと言われて薬も飲んだ。めまい症は治ったけれど吐き気は治らず、2019年に入ってから悪化する始末。会社を休むことも増え、産業医に泣きついて大学病院への紹介状を書いてもらった。そこの総合内科で色々原因(慢性甲状腺炎が見つかったりした)を潰していった結果、また心療内科へご案内された。

心療内科行きは渋った

2018年にも町の内科医から「身体的な原因はなさそうだから心療内科へ行ってください」と言われ、これまた町の心療内科へ行ったところ、そこの医者から自信満々に「心療内科的な原因はないので、内科へ行ってください」と言われた。それはもう、確信に満ちあふれた診断だった。だから心の問題はないと思っていたし、あとは心療内科に対する偏見とか抵抗があった(心療内科の領域って数値化が難しそうだし病巣が画像に出てくる訳でもないから、患者的にはその診断が正しいのか判断が難しいし医者のさじ加減でいくらでも病気が作れそう的な感じで)。でも大学病院でやった色んな検査でも身体的な異常はないし(甲状腺はおかしいみたいだけど、吐き気には関係ないだろうと専門医が言ったしね)、「抵抗があるかも知れないが、話をすることで患者の皆さんはスッキリした顔をするから、話すだけでもどうですか」と言われて、心療内科行きを了承した。だって吐き気が辛かったし。そのせいで会社に行けないのも辛かった。

原因判明

大学病院の心療内科へ行き、そこの医者と生い立ちやら家族構成やらその他諸々色々お話した(町医者にした話と同じ)結果、「だいぶ大きな不安を抱えているように見えるから、テストをして不安の大きさを測りましょう」となり、STAI(解説はここがわかりやすいと思う)と言う検査を受けた。その結果、状態不安も特性不安も非常に高いレベルにあると出た。それで、不安障害と身体化障害(受験生がストレスでお腹痛くなるやつ)と診断された。

不安なんて皆感じてるでしょー、私も同じ同じーと思っていたけど、医者いわく「あなたの不安感は万人の普通じゃないから」。んで、私は感じた不安を「不安なんて感じてない」と自分の中で「見えない化」するらしく、自分の状態を正しく把握できていないらしい。押し込めた不安が押し込めきれなくなり、それでも不安なんてないと直視しなかった結果、私の脳ミソなのか心なのか、その辺りがもう限界ですと悲鳴をあげて「吐き気」と言う形で顕在化させたのが、1年半に及ぶ苦しみだったらしい。脅しなのか「あと少し来るのが遅かったら自殺していてもおかしくなかった」と医者は言う。それくらい心の問題的には悪い状態だと言うことなのだろう。

現在治療中

今は抗不安薬で不安を軽くし吐き気が出ないようにして、日常生活を問題なく送れるようにしているところ。「この薬を飲んでもらおうと思うのだけど」と、医者からどんな薬なのか、どのような副作用があるのか説明を受けたのは初めての経験。ぶっちゃけ出来れば薬なんて飲みたくないので早くやめたいのだが、今のところ朝晩は吐き気を感じるので飲んでいる。会社に行けるようになって、仕事も順調に進むようになって、吐き気自体は軽くなってきている気がするけど、たまにものすごく強い吐き気に襲われる。そういうときは我慢しないで薬を飲みなさいと言われているので飲むけれど、頻度は減っていると思う。薬に依存すると別の問題が出てくるので、薬に依存しないように注意しようとも言われている。私も薬に依存するのは絶対に嫌なので、吐き気が出ても我慢できるときは薬を飲まないようにしているし、吐き気がないときは薬は飲んでいない。それが正しい対応なのかはわからないけれど、薬じゃないとダメな吐き気と、気分転換とかで何とかなる吐き気の見分けはつけられていると思う。あと、医者には不安を抱え込まないで、とにかく信頼できる人に何でも相談しなさいと言われた。本当は旦那さんが居たら良いんだけどと医者が何気なく言った一言、結構ぶっ刺さった。私は独りで生きていけるタイプじゃなかったんだな。

薬を飲まなくても吐き気を感じなくなり、生活に問題がなくなったら寛解だからそこを目指して治療頑張ろうね、と言うのが今の状態。心療内科なんて本当に信用していいのかまだわからないけど、担当してくれている医者は説明がわかり易いし、治療方針や治療の予定みたいなのもキチンと説明してくれるし、話しやすい雰囲気を作ってくれるので、安心感のある医者だなと思っている。本当は心の問題じゃないんじゃないかと思うこともないわけではないが、抗不安薬で吐き気が抑えられていることを考えると、心の問題なのだなと納得せざるを得ない。

10円ハゲのこと

で、話は戻る。いつからあるのかはわからないけれど、たぶん吐き気の原因がわからなかった1年半の間に出来たのだろうと思う。気づいたのは偶然、たまたまハゲ部分に指が触れたから。元々抜毛が多い方で(髪が太くて長いから多く見えるだけかも知れない)、吐き気に悩んだ1年半はずっと多かった(とは言え、いつもと同じくらいに思える程度だった)ので、まさかハゲているとは思わなかった。私の肌の中で恐らく最もスベスベツヤツヤのたまご肌なのがこのハゲ部分。気持ちよくてついつい触ってしまう。

ちなみにこの10円ハゲ、たぶん円形脱毛症だと思うのだけど、ネット情報によると治療法が確立されているわけではないらしいね、本当かどうか知らないけど。範囲が広がったり、ハゲ箇所が増えるなら医者へ行こうと思うけど、放置していればそのうちまた毛が生えてくるらしいので放置している。ハゲの原因がストレスで、吐き気の原因がわからなかったことが要因なら、原因は一応取り除かれているからね。

ところで、ハゲのメカニズムを解明し、任意の場所をハゲにする技術が確立されたら、凄く儲けられるのではないか?と思った。ハゲ部分本当にツルスベだから(しかも毛穴もわからない)、脇とか脚、腕をハゲさせツルスベにさせられたら、たぶんセレブは飛び付くよね。顔の毛穴が消えたらそりゃもうノーベル賞もの並に称賛されるんじゃないだろうか。もうそういう研究ってあるのかな?