仕事以外

仕事以外で興味のある諸々の記録

化粧したくない理由を考えた

私は化粧をしていなかった。何年か前から眉毛がだいぶ薄くなってきていたので、眉毛だけは描いていたけど、それ以外は何もしていなかった。

でも、しなきゃなぁとは思っていた。綺麗に化粧している人を見ると羨ましい気持ちになったし、後輩が「女性の化粧の位置付けは、男性の毎日の髭剃りと同じ位置」と言っているのには妙に納得した。

たまに化粧頑張るんだけど続かない

年に1回くらい(たいてい日焼けが気になり出す頃)は化粧しようと決意して2~3日は頑張るのだけど、続かないのだ、これが。化粧する時間が惜しいくらい寝ていたいとか、毎日やっていなかったことをやり続けるのが面倒とか、理由を色々考えたけどイマイチしっくりしない。仕事内容的に顔が油で汚れることがあるのに化粧直しするタイミングがないことを言い訳に化粧をしていなかったけど、異動で仕事内容が完全デスクワークに移行し油汚れとは無縁になったので、言い訳的に苦しい。何より、私はせめてファンデーションくらいは身だしなみとして塗りたいのだと、そう思っているのだと年明けに気づいた。ついでに、そのファンデーションを塗る行為が気乗りしないのだなとも気づいた。そこで、「早起きがイヤだ」とか「面倒くさい」とかそういうのではなく、何故ファンデーションを塗る行為が嫌なのかについて考えてみた。

化粧品は顔以外についたらただの汚れ

ファンデーションを塗る工程をひとつひとつ考えてみた。まず、ファンデーションを塗る前に、化粧水や乳液で顔(肌)を整えなければならない。化粧水や乳液の使用に嫌悪感はない。使っている製品が顔以外の場所に使っても肌がしっとりしたり、あちこちベタベタ汚す物ではないから。だからここは問題ない。肌を整えたら次は化粧下地と本題のファンデーションを塗っていく。化粧下地はたいていの場合チューブに入っていて、指で塗り伸ばさなければならない。ファンデーションもパウダータイプならいいのかも知れないが、リキッドタイプだとやはり指で塗り伸ばさなければならない。つまりこの工程で手(指)が汚れる。汚れた手は洗えば良いのだけど、メイク落とし用の洗顔料を使っても、メイク落としシートを使っても、それらを使った後ハンドソープで手を洗っても、ずっと塗り伸ばしに使っていた指先が汚れている気がしてならない。自分のこの感覚はちょっと病的だなと思うが、どうしても「まだ汚れている」という感覚が消えず、洗っても洗っても汚れている気がして落ち着かない。1日中汚れている気がする。この気持ちがリセットされるのは、お風呂で全身を洗った後だ。化粧した後にお風呂で全身を洗う訳にもいかず、1日指先が汚い気がする状態は大変ストレスだ。だから化粧を続けられないのだ。

解決策を考える

私にとって、化粧(顔に塗るもの、つけるもの)は顔以外の場所に付いたら汚れ以外の何物でもなく、そして、顔以外の場所に付くその汚れが心底嫌なのだと言うことが判ったので、解決策を考えてみる。

化粧水と乳液が嫌ではないのなら、化粧水も乳液も日焼け止めも化粧下地も1本で済む、オールインワンタイプのジェルを使ってみてはどうだろう?ファンデーションはパウダータイプを使うことにする。しかしこれは続かなかった。原因はオールインワンタイプのジェルで、日焼け止めも化粧下地もと言うところが、顔以外についたとき「ジェルのせいで手が汚れている」になってしまい、洗っても洗っても汚れが落ちない感が消えなかった。考えてみたら、日焼け止めは身体のどこに塗ってもわざわざ汚れを塗布している不快感しかなかったのだ。じゃあ日焼け止め効果のないものをと考えたが、化粧下地効果があると「汚れている感」がどうしても生まれるのでダメだった。

じゃあ化粧下地のいらないファンデってないの?

どうしたものかと思っていたが、化粧下地が要らないか、化粧下地を手を使わずに塗れるタイプがあるならいいんじゃない?と思い、探してみたら解決策が見つかった。それが、BBクリームのクッションファンデーション。化粧下地からファンデーションまで1つで済むBBクリームはチューブタイプが主流で、1度使ってみたものの例の「手が汚れている感」のせいで続かなかった。だから最近まで知らなかったのだけど、韓国発でBBクリームをクッションに染み込ませて、そのクッションからパフに取ることでパウダータイプのファンデーションのように手を汚さず塗り伸ばすことが出来る製品があったのだ。これがダメならもう一生化粧は無理だなと思いつつ、試しに使ってみることにした。

1個1,000円の有名なクッションファンデを求めて近所のドラッグストアへ行ってみた。結局、土壇場で国産メーカーの方が安心かも?とコーセーのESPRIQUE(リキッドコンパクトBB)に変更。化粧下地とファンデーションはそいつ1つにまとまっていてパフで顔に塗りたくれば良いので、注意しておけば手は汚れない。素晴らしい。自分には化粧した満足感が生まれつつ、人から「頑張って化粧してるんだね」と思われるような感じのないナチュラル感がいい(厚塗りしなければだろうけど)。3,000円/1.5ヶ月らしいので、私には高いなぁと感じてしまうのだけど。

汚れた感はどうなのか

リキッドコンパクトBBを使ってみて、細心の注意を払えば手は汚れないし、化粧後の顔を触っても、触れた手が汚れたと感じなかった。まぁ、強い汚れた感がなく、何度手を洗っても落ちない!と言う気持ち悪さを感じないと言う方が正しいかも。

化粧をすると不思議なもので、何となく気分が持ち上がる。手を使わない製品を集めればフルメイクが可能じゃんと気づいたので、クレヨンアイカラーとチーク(どちらもコーセーのVisee)も買った。口紅だけは避けているけど。と言うのも、私は唇を舐める癖があって、口紅を全部舐め取っちゃうのだ。で、口紅って美味しくないし身体に悪そうだし、そもそもどんな色を使えばいいのかわからないしで、あまり使いたくない化粧品なのである。でも素の唇の血色が良い方ではないし、化粧をすると余計に唇の血色の悪さが目立つので、やはり使うべきかなぁと悩んでいる。使うならESPRIQUEのジューシークッションルージュ(スキンベージュかクリアピンクかコーラルオレンジかナチュラルピンク辺りの色)が自分向きかなぁと思っているけど、どうなんだろう。これがまた1本2,000円もするんだよなぁ。

しかし、化粧楽しいと思えるようになって、ちょっと嬉しい。