私がバレットジャーナルを知ったのは、2019年秋ごろ、日経WOMAN(2018年6月号)の特集です。
手帳、ノート歴は藤沢優月さんの『夢をかなえる手帳術』の初版本からだからそこそこ長い方だと思います。能率手帳、夢かな手帳、市販のバーチカル手帳、ほぼ日手帳、協力会社が年末にくれる手帳と色々辿りました。ずっと夢かな手帳を使えていれば良かったのですが、課が再編され仕事内容が変わると上手く運用できなくなり(主にサイズと必要とする場所的な問題で)、手帳難民になりました。ただノートに時系列でメモし、Keyと言う記号を用いてメモを分類しようと言うバレットジャーナルは中々画期的に見えて飛びつきました。運用を始めた当初は使っていた手帳に取り入れてみたり、それでは使いにくくてノートに変えたり、ノートもロイヒトトゥルムとかモレスキンなど色んな種類のものを試し、結果普通のよくあるA6のノートが使いやすくて、軌道に乗ったのは2020年2月末頃です。
バレットジャーナルとは
ライダー・キャロルさんが編み出した「いま、ここ」に集中するノート術です。検索するとアーティスティックなノートがたくさん出てきますが、本来はKeyとかBulletとか呼ばれる記号を使って、なるべく簡潔な言葉でやることや思考を箇条書きでノートに書き出し、頭の中を整理しながらやらなければならないことの漏れをなくす手法です。詳しくは、
公式本か、
こちらの書籍が参考になると思います。私は上記2冊と、
最近発売されたこちら(Kindle書籍)を参考にしながら、ノートを運用しています。
私のバレットジャーナルもどき
「私のバレットジャーナル」と紹介出来たらいいんですけどね。私が使っているバレットジャーナルの要素はKeyとデイリーログだけで、インデックスも、フューチャーログもマンスリーログもハビットトラッカーもコレクションページも作っていないのです。作るのが面倒だし、上手く運用できないので。インデックスは、使い終わった手帳を見返すことはあるけれど、「ここが見たい」と検索を必要とすることがないので作ってもどうせ見ないし、フューチャーログとマンスリーログは、予定はGoogleカレンダーで管理しているから必要ないし、マンスリータスクみたいなのを書き出しておいてもそのページを作って満足して見ないからどんどんタスクが先送りされていき嫌になり、作らなくなりました。重要なマンスリータスクは予定としてGoogleカレンダーに入れておくことにしています。ハビットトラッカーとコレクションページはフォーマットを完成させたら満足しちゃって使わないから作る意味がありませんでした。とりあえずひと通りバレットジャーナルのモジュールを試してみたところ、私に必要だったのはデイリーログとKeyだけだったと言うことなのかも知れません。
Key
使っているKeyの種類は多くありません。バレットジャーナルの使い始めは色々考えましたが、今も使っているのは3種類だけです。
□:やること(タスク)
○:予定
・:メモ
公式のタスクのKeyは・で、それを✕や>に変化させていくタイプですが、元々タスク管理に□を使っていて馴染みがあったのでそのまま使っています。あと、完了が✕ってキャンセルみたいでなんか切なくて使いたくなかったのもあります。
以下の3つもKeyと言うべきなのでしょうが、□や・の前に書くので、私の中ではKeyというよりアイコンという位置づけです。これも最初は色々作りましたが、残ったのはこれだけです。
→:移動(翌日やカレンダーなどに転記)
*:重要なこと、目立たせたいこと
♡:嬉しかったこと、良かったこと
数字:日付。仕事のToDoページだけで使う
やること(□)と予定(○)は終わったら塗りつぶします(■、●)。やること(□)は、手を付けたけどその日に終わらなかったなんてこともあるので、そういうときは斜め半分を塗りつぶしています。
こんな感じです。
→、♡、*はKeyの前に書くことでタスクとかの状態を表しています。
上図の綿棒と綿球はこの日には買えなかったので翌日に転記しました。
タスクや予定のキャンセルは、取り消し線でKeyごと全体を消しています。
デイリーログ
デイリーログは、ラピッドロギング(バレットジャーナルの要)を心掛けながら時系列に書いていっています。
朝起きたら、日付と曜日を書いて睡眠時間と体温を記録。睡眠時間の記録は『情報は1冊のノートにまとめなさい完全版』の真似から始まりました。毎日必ず記録することを決めておけば、毎日必ずノートを開くからいいのでは?と思い記録しています。体温は、コロナ禍初期から毎朝検温するよう会社から指示されているので、ついでに記録している感じです。平日の朝はこの記録だけして家を出ることが多いです。
次に(平日はだいたい会社に着いてから)、Googleカレンダーを見て、その日の予定とやること、前日から繰り越したタスクなどを書き出します。ただし、仕事のタスクは別にページを作って(仕事のToDoページと呼んでいますが仕事に関係することは何でも(電話のメモとかも)記録するページです)1〜2週間分を見開きにまとめ、仕事中はそのページを開きっぱなしにしています。何故なら、デイリーログには気持ちや考えなども書き込むから。なるべく書かないようにしていますが、あまりにムカついて頭の中がそれだけになったときは、「上司ムカつく」なんて書くこともあるので、見られたらヤバイのです(笑)。
あとは、思いつくままにデイリーログ(または仕事のToDoページ)にタスクやメモを書いていきます。といっても、書く量は日によってまちまちです。少し前までは睡眠時間と体温、仕事のToDoページしか書いていませんでした。最近、バレットジャーナルの公式本を再読して、「日記的なことをもっと書こう」と思い、感じたこと、思ったことなど、頭の中でゴチャゴチャうるさい内容を書き留めるようにしました。そしたらノートを付けるのが楽しくなってきて、ちょっと良いノートにたくさん書こうという気になって、ニトムズのノートなんかを買ったりしました。
夜は、その日1日を振り返ります。といっても、平日は時間に追われていて出来ていないことがほとんどですが。
バレットジャーナルや『情報は1冊のノートにまとめなさい完全版』、今まで学んできた手帳の使い方などを自分なりに落とし込んで、1年半試行錯誤して、今の運用に落ち着きました。
ノートについて
画像にもあるように、本当は来年、ほぼ日手帳に変えようと思っていたんです。1日に1ページ以上使うことがそんなにないし、日付がもともと印刷されていたら楽だな、くらいの気持ちでした。あと、月間カレンダーページがあるのもよかった。それで、試しに買ったday-freeで1日1ページの運用を試したのですが、書くページが1ページに限定されること、仕事のToDoページを付箋に置き換えることに慣れないこと、マス目が小さすぎて汚い字が余計汚く見えるなど、色々思うことがあって元のノートの運用に戻すことにしました。バレットジャーナルや情報は1冊~の、「記入スペースや量が限定されない」と言うのは私にはとても大事なことだということが、このことでわかりました(方眼の大きさも大事だとわかりました。私には5mm以上がいいみたい)。
また今までの私のシステムでは、Googleカレンダーだけでなく、市販の月間カレンダーの手帳に自分の予定を書いていました。紙に予定を書いておくと、電話等でスケジュールのやり取りをするときに便利だからと言うのが理由でしたが、そもそも電話等でスケジュールのやり取りをすることがないことに気づき、Googleカレンダーだけでいいじゃんとなり、月間カレンダー手帳は廃止しました。
ノートのサイズはA6サイズが私にはちょうどいいみたいです。ほぼ日オリジナルのカバーに入れて使っています。持ち運びやすいし、机に広げて置いておいても邪魔にならないのが良いのだと思います。夢かな手帳のB6やバレットジャーナルでおなじみのA5は、何かと邪魔に感じてしまい私には持ち運びのハードルが高いようです。
以上、私のバレットジャーナルもどきの紹介でした。
※いま、私のバレットジャーナル熱、シンプルな運用をしている人の中身拝見がしたい熱が高まっています。人のを見るなら、自分のも見せないとかなと思ったのと、現時点の運用を記録しておくと、後々見返した時に面白いかな?と思い、書いてみました。