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【本】チベットの守護石天珠の神秘力(井村宏次)

 

天珠の神秘力: チベットの守護石

身内のお誘いからどっぷりハマったパワーストーンパワーストーン好きが行き着く凄いパワーストーンが天珠だそうです。パワーストーンの何倍もの効果があるらしいですが、私は感じたことはありません。まぁ、普段の移動で下調べしていなくても電車やバスの乗り継ぎがスムーズに行くなんて偶然も、結び付ければパワーストーンの効果かも知れません。ラッキーだなと思ったらとりあえず身に着けている天珠を含むパワーストーンに心の中でお礼をしています。

天珠との出会いは昨年の5月頃。パワーストーン屋さんを覗いたらちょうどイベントをやっていて、天珠が沢山ありました。細長い形で地味な色で、なんか模様が書いてあるなぁと思いつつ、高いので見るだけにしようと思っていたのですが、なんか気になって心惹かれてしまい、騎龍観音天珠をお買い上げ。さらに半年かけて息増懐珠天珠、龍眼天珠と増えました。天珠にもハマったわけです。

で、私にはハマるとそれに関する情報を集めたくなる癖があります。パワーストーンも本を買ったりネットサーフィンしたりと情報を漁りましたが、天珠でも漁りました。でも天珠ってネット上には大した情報がないんですよね。この模様はこんな効果が!あの模様はそんな効果が!とか、新天珠はチベットのことを考えても歴史を考えても偽物だ!老天珠以外価値がない!欠けのない完品の9眼は数千万円〜億単位です!…とまあ、こんな感じ。知りたいのは、そんなことじゃない。どうして2000年前のチベット人は鉱石を加工してお守りにしようとしたのか。なぜ製法が途絶えたのか。なぜ様々な模様が必要だったのか(模様については、本来はそんなに沢山はなくて、最近作られたのも多いっぽいです)。パワーストーン的な効果にはそんなに興味がないんです(天珠の効果ってどれも災いがなくなり福が来て財産ができる!ばっかだし)。

「天珠の神秘力」は、天珠にハマった割と初期に知ったのですが、あまり代わり映えのない効果効能ばかりの本だったら嫌だなと思い、手を出さなかった本です。あと、在庫がないらしくてAmazonだとちょっとお高かったのも二の足を踏む要因でした(ちなみに私はhontoで定価+送料で買いました)。

2008年とちょっと古い本ですが、天珠の起源はこんな感じではないか?とか、模様は邪眼避けではないか?と薄い本ですが、読み応えのある内容でした。最近の研究によると、チベットには天珠を作る技術はなかったのではないか?と言われているようです。この本ではインドから出土する腐食ビーズのことが書いてあるのですが、この辺が発祥なのかな?と考えながら読みました。楽しかったです。

チベットという霊的に特殊な場所で作られるから効果が!とか、伝世品に価値が!とか、胡散臭い話ばかりで嫌になっていたので、天珠の本にしては真面目な感じで買ってよかったです。もっと色々知りたいので、腐食ビーズに関する本なんかも見てみようかなと思いました。